『ton paris』展
群馬県の大川美術館でやっている茂田井武『ton・paris』展を観てきました。
片道3時間以上の一人旅。
高崎駅で乗り換え、初めての両毛線。この辺りからぐんと旅気分になる。tonparis1.jpg
















高崎から約50分で桐生駅到着。美術館までは徒歩13分。すごく暑いけど知らない町は楽しい。途中で“幼稚園の裏道が近道です”という親切な看板を見つけ、裏道に入る。美術館は山の中にあるらしく、けっこう急なのぼり坂で汗だく。暑いし、歩いてる人はほとんどいない。

あったー!
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クツにドロはないけど、全身汗まみれ。お客さんは私一人でした。受付の女性の方がもの静かでご丁寧な方で、外の暑さとは別世界で「ああ、美術館に来たんだなぁ」と美術館気分が高まった。

だいたいの美術館は各部屋に監視員のような人がいるけど、ここは「自宅にいるようなゆったりした気分で」ということで、受付を過ぎると誰もいません。5階の受付からスタートして、廊下を通って、いろんな画家の絵に囲まれた小さな部屋を奥へ奥へ、下へ下へと一人で進んで行く。なんとなく怖い。「久しぶりに怖いなぁ」と思った。
 『ton paris』は3階にあった。ほっとしました。
淡い色の水彩や色鉛筆で描かれた、夢の中みたいな絵。パリの喧噪を聞きながら、レストランでの仕事も終えて、夜、下宿で描いている姿を想像すると不思議な気分。異国の気分。夢みたいな幻みたいなぼんやりした気分。『ton paris』と関係ない、初公開という油彩もあって、それはそれでよかった。濃いのはやっぱりいいな〜と思った。

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最後に喫茶室で休憩。アイスクリーム350円。冷たくて、とってもおいしかったです。この喫茶室には、130年前のオーストリアのオルゴールや、(たしかドイツ製の)からくり人形劇場がありました。オルゴールは100円で買った専用のコインを入れると動く仕組み。からくり人形劇場は100円を入れると動く仕組み。どっちもやってみた。しーんとしていた喫茶室に響き渡る大きな音で、思っていた以上に大きな音でおもしろかった。特に人形劇場は、幕がぱっ!と開いて、3人の西洋の女の子がタカタカタカタカ激しく躍って、また突然幕がぱっ!と降りておもしろかった。まったく自信がないけど1分くらいかな?人形の背景が鏡張りになっているので、のぞいている私の顔が背景になるのがちょっと嫌だったけど。
来た順路を戻ってまた5階の受付に戻る。もう全然怖くない。

17時過ぎに桐生駅を出ました。
帰りの電車はいつの間にか寝てしまって、気づいたときには外は真っ暗、どこだろうと思ったらもう池袋。行ってよかったです。

2010/07/23 18:42 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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