日本百景展
来週から、表参道のピンポイントギャラリーで開かれる100人展に、私も1点展示させていただきます。

『日本百景展』
2月10日(月)〜22日(土)
12時〜19時 土曜17時まで 日曜お休み
*2/10初日月曜のみ14時〜19時
https://pinpointgallery.com

ピンポイントギャラリーは昨年、場所が移転しましたので、ご注意くださいませ。
私は夏の夜、きつねとたぬきが縁日に行っている絵を描かせていただきました。
100人展が終わったらアップします。

ギャラリーの方が作ってくださった告知の画像です。↓

2020/02/08 17:06 | Comments(0) | イラスト
『鈴』
1月の始めに、なんとなく思い浮かんだことを、このブログにアップしようとしたのですが、サーバーに何か不具合が生じたようで、しばらく表示されなくなっていました。
まあいいや、と思って忘れていたのですが、思い出してブログを開いてみたらありがたいことに復活しているようなので、書こうと思います。

☆☆☆☆


『鈴』
1
大晦日の夜、りんたくんは、リュックサックに付けていたとてもきれいな音がする鈴を、どこかで落としてしまったことに気がつきました。
その日はお餅屋さんのおじいさんと一緒に、町の端から端までつき立てのお餅をたくさんお届けして回ったので、その鈴をどこで落としてしまったのか、考えてみてももう見当がつきません。
背中でいつも、リンリン、と透き通った音を立てる鈴。
夜眠る前に、ふとリュックサックに入れたままにしていた昼間のごみを取り出そうとして、鈴がなくなっていることに気がついたのでした。おじいさんと出かけるときには、ちゃんと鈴は鳴っていたのに。リュックサックにひょろりと1本残されたひもを見つめながら、ごみを捨てて昼間のことを思い返していると、時計のハトが寝る時間を知らせたので、仕方なく、とてもがっかりした気持ちのままお布団に潜り込みました。
「こんなに外は寒いのに、鈴はどこに落ちているんだろう」

2
翌日はお正月です。
目が覚めて始めに鈴のことが思い浮かびました。
あーあ、と思いながら布団から出ると、窓の外の方でハト時計のハトが、ホッホーと鳴いている声が聞こえてきました。このハト時計はりんたくんがもっと小さい頃、遠くで仕事をしているお父さんがお土産に買ってきてくれたかわいらしい時計でした。不思議に思って窓を開けると、時計から抜け出したハトが、外の木に止まってホッホーと鳴いています。「りんたくん、空の方を見てごらん」と言っているような気がしました。

3
りんたくんは空を見上げました。
すると、お正月の新しい空の中を、一艘のふねが、どこからかゆっくりと流れてきました。
ね ね ね ね ね ね ね
ねずみが7匹乗っています。ふねの名前はねどし丸です。
りんたくんはびっくりして玄関へ走り、水色の靴を引っ掛けて急いで外へ出てみました。

4
空を流れるねどし丸。
ふねの上ではねずみたちが掛け声を掛けてふねを進めています。
ふねを漕いでいる4匹のねずみが、北の空にひとつ浮かんでいる雲を見て呟きました。
「おや?今あの雲の中で、何かがちかっと光ったねぇ」
「うん、光った光った」
先頭のねずみが望遠鏡を覗きました。
「あっ。雲に、鈴が引っかかっているよ」
そのとき、りんたくんの周りを風が通り抜けました。
雲も揺れ、リンと音が響きました。
「行ってみよう」
ねどし丸のねずみたちは、流れる雲を目指してふねを漕いで行きました。

5
りんたくんは思いました。
「ぼくが落とした鈴の音だ。昨日か今日、誰かが拾って雲の上に置いてくれたんだ」
ふねは雲に追いつきました。
たもを持ったねずみがそっと、雲の中から落ちないように上手に鈴をすくい上げ、ちりんとふねに乗せました。その鈴はとてもきれいな音がしたので、ねずみたちは代わる代わる鈴を鳴らしたがりました。
そして、鈴をふねにつけました。
お正月の空の中、透き通った音が聞こえます。りんたくんは「ねずみさん」と呼んでみようかと思いましたが、あんなに高いところを飛んでいるふねからはとてもぼくのことは見えない、と思って黙っていました。でも、大事な鈴をねずみが拾ってくれて、ふねにつけてくれて、うれしいと思いました。ふねはだんだん、遠くの空へ小さく消えていきました。

6
部屋の中からハト時計のハトの声が聞こえてきます。
りんたくんが急いでお部屋へ戻ってみると、いつの間にかハトはいつものハト時計に戻り、ちょうど朝の時間を知らせてくれているところでした。8時です。
もしかしたら、さっきの鈴も戻っているのかもしれないと思いリュックサックをよく見ましたが、やはり鈴はなくなったままでした。
お餅の匂いがしてきました。おじいさんはもう起きています。リュックサックには残されたひもだけになってしまったけれど、ひもだけ、このままつけておこうとりんたくんは思いました。またねずみがやってきて、空から鈴を鳴らしてくれるような気がしました。

(おしまい)




2020/02/08 17:06 | Comments(0) | イラスト
『ラムネと雪だるま』


『ラムネと雪だるま』

チュウタはお姉さんとお兄さんと一緒に
お父さんの仕事のお手伝いにやってきました。
久しぶりに会うお父さん。
お父さんは白いお皿に、買っておいてくれた白いラムネのお菓子を出してくれました。
ラムネころころ。
雪の玉ごろごろ。
チュウタはラムネをなめながら、雪の玉を作りました。
口の中で溶けていくラムネ。
お父さんの仕事は雪だるま屋さんです。

2020/01/14 16:03 | Comments(0) | イラスト
ツクイ様2020年カレンダー
今年も株式会社ツクイ様の、カレンダーと年賀状の絵を描かせていただきました。












今年も大変お世話になりました。本当にどうもありがとうございました。
毎年カレンダーには十二支を登場させているのですが、今年は検討を重ねた結果、ツクイのKさんから「今年は双子の感じでいきましょう」とご提案があり、ピンクと水色の2匹、ねずみさんが入っています。いつも楽しいアイデアをいただき、ありがとうございます。
7月はオリンピックがある月で、オリンピック33競技とパラリンピック22競技すべての競技が入るようにしました。
体温や血圧を書き込める欄があるので、使ってくださる方のお役に立つことができたらありがたいです。







2020/01/10 20:50 | Comments(0) | イラスト
ツクイ様50周年記念サイト
ツクイ様の50周年記念サイト
「50周年記念オリジナルお年賀手ぬぐい」を掲載していただきました。
こんな清々しいページに大きくきれいに載せていただき、身が引き締まる思いです。
どうもありがとうございます。

ツクイ様の50周年記念サイト、50周年記念オリジナルお年賀手ぬぐいのページ
https://corp.tsukui.net/l/50th/news/index8.html

この50周年記念サイトに掲載されている手話付きの社歌も拝見いたしました。
小学5年生のとき、1学期と2学期だけ担任をしてくださった先生が手話を教えてくださり、自己紹介だけは今でも覚えています。
手話付きの社歌はこちらに載っています。
https://corp.tsukui.net/l/50th/news/index6.html

2020/01/08 12:30 | Comments(0) | イラスト
新年
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年末、ツクイ様50周年の記念のお年賀の手ぬぐいをいただきました。
干支のねずみと独楽、奴凧、梅、鶴、富士山、鯛を描かせていただきました。
グリーンと紺色、どちらもお正月らしい雰囲気。赤い丸がかわいいです。
手ぬぐいはすぐに乾くので、いろいろな場面でお気軽にお使いいただけるとうれしいです。



一昨年からキャラクターのイラストを描かせていただいている静岡の小学校のクリアファイルをいただきました。昨年のバザーのあと、バザーの収益金で制作されたクリアファイルだそうです。このブログで何度か書いていますが、もともとは小学校の創立40周年に合わせて小学生の男の子が生み出したキャラクターがいて、私はそのキャラクターを元に動きをつけさせていただきました。ボーリング遊びをしたり、缶積みゲームに夢中になっているトコハッピーちゃんです。
https://www.tokoha.ac.jp/fuzoku/20180620_8437

2020/01/06 20:34 | Comments(0) | イラスト
ツクイ様Facebook
ツクイさんのFacebookのトップ画面のイラストを描かせていただきました。
12月30日から1月5日までのお正月限定です。
赤い背景に、ねずみ、独楽、富士山、奴凧、梅、鶴、鯛などが並んだおめでたい画像になっています。
ご覧いただけたら幸いです。

ツクイ様Facebookトップページ
https://www.facebook.com/tsukui.official/


月刊絵本『プール』で文章を書いてくださった高部晴市さんが絵を描かれた絵本をいただきました。
どうしたって中身が気になってしまう引き込まれる表紙。眩しい一冊。
懐かしい絵描き歌、“つるさんはまるまるむし”を思い出しました。


2019/12/31 12:10 | Comments(0) | イラスト
カレンダー
毎年絵を描かせていただいているツクイさんのカレンダーが出来上がりました。
今年もたいへん、お世話になりました。本当にありがとうございました。
来年は子年で2匹のねずみくんが歩いたり休んだりしています。
ツクイさんは創業50周年で記念の手ぬぐいも作らせていただきました。
手ぬぐい、どんな風に仕上がるのかとても楽しみです。
年が明けたらまた書きます。

壁掛けカレンダーバージョン

卓上カレンダーバージョン

京急線上大岡駅に50周年のモザイクアートの看板がありました。
ひとつひとつに働いていらっしゃる方やご利用者様のお顔が並んでいました。

2019/11/20 14:26 | Comments(0) | イラスト
うーたんとねずみくん
昨年末、亥年の年賀状用に描いていた絵ですが、もう半年も経ってしまいましたが、描きながら漠然と浮かんでいたことを文にしました。



『うーたんとねずみくん』
1
ある日、川に浮かべたふねの上で、瓜坊のうーたんは、友達のねずみが来るのを待っていました。昨日もぐらから「流れ星さんが川を下っていったところに落ちて、そこで暮らしている」と聞いたので、友達のねずみくんと一緒に、流れ星さんとはどういうものか見に行って、何か話でも聞いてみようということになったのです。ふねにはひもが付いていて、ひもの端を丘の上に並んだ銀杏の木にくくり付けてとめてありました。
「ねずみくんはまだかな」
流れ星さんがどんなものが好きか、何を食べるかはわからないけど、もし食べるなら一緒に食べようと思い、うーたんは青いりんごをひとつ持ってきました。
2
ふねの下をおさかなの群れが通りました。
「きれいだな」
うーたんが川をのぞき込むと、おさかなたちの話し声が聞こえました。
「このふね、なんだか少しだけやわらかそうだね」
「つついてみようか」
いたずら好きなおさかなが、うーたんのふねをちょんちょんちょん。
3
あらららら。銀杏の木にくくり付けてあったひもが取れて、ふねがゆっくりと流れ出してしまいました。
「わあ、ふねが動いちゃった。どうしよう。ねずみくんがまだ来ないのに」
うーたんを乗せたふねは川を流れていきました。
4
しばらくゆらゆら下って行くと、川の上をまたぐ水色の橋が見えてきました。
橋の右側のたもとでも、左側のたもとでも、ねずみたちが遊んでいるのが見えました。その中には一緒に乗る友達のねずみくんはいないようです。うーたんが知らないねずみの子たちでした。
よく見ると、その子たちはズボンのポケットから何か粉のようなものを取り出し、橋のたもとへと撒いています。ぱらりんぱらりん。
粉に日の光が当たって、きらきらして見えました。
ふねが橋へ差し掛かると、その子たちは揃ってうーたんに手を振ってくれました。すぐにうーたんも手を振り返しました。ねずみの子の手には粉が付いていたので、手がきらきらしています。うーたんは手を振りながら、橋のたもとに何を撒いているんだろうと思いました。花の種かな。それとも何か、ねずみの秘密のおまじないのようなことをしているのかもしれない。そう考えているうちに、橋の下をくぐり抜けたふねは川を流れていきました。
「ねずみくんなら知っているかもしれない」
そう思ったとき、友達のねずみくんが向こうの木の下を、丘の上のふなのりばに向かって走っていくのが見えました。
5
「おーい、ねずみくん」
うーたんは慌てて呼びました。
「このふね動いちゃったよ」
でもねずみくんは走るのに夢中でうーたんの声には気が付きません。
「おーい、ねずみくーん」
うーたんがもう一度大きな声で呼んで手を振ると、ねずみくんはあれっ?と振り返り、こちらを見ました。
「このふね、動いちゃったよー、どうしよう」
ねずみくんは、えっと驚いて立ち止まりましたが、少し考えるとすぐにうんうんうんとうなずいて、よく通る声で言いました。
「うん、ぼく、すぐにねずみ専用ちゅうちゅうボートで追いかけるよ!うーたんは先に流れ星さんのおうちへ行って待っててね」
うーたんのふねは流れて行きます。ねずみくんはぴょんぴょん飛び上がってふねを見送ると、また元気よく駆けて行きました。
6
うーたんはゆらゆら揺れながらりんごを手にして言いました。
「ああ、よかった。ねずみくんはあとから来てくれる。でもぼく、流れ星さんのおうちを知らない、おうちまでどうやって行こう」
それを聞いていたおさかなたちが、川の中から言いました。
「うーたん、さっきはつっついちゃってごめんね。ぼくたち、流れ星さんのおうちを知っているよ」
「一緒に行こう」
のぞくと、おさかなは、男の子がたくさんと妹が一匹泳いでいます。
「私もおうちを知っているわ」
妹のおさかなが、ねずみくんがしたようにぴょんと飛び跳ねると、お兄さんの何匹かが笑いました。
それからしばらくすると、流れ星さんのおうちが見えてきました。

(おしまい)

2019/06/09 18:25 | Comments(0) | イラスト

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