平塚市美術館へ『ブラティスラヴァ世界絵本原画展』を観に行きました。日本の智内兄助さんの「ぼくのうまれた音」という絵本の原画がとても迫力があってすごかった。自転車やサンダルが原画に貼付けられていて見入ってしまいました。
原画とは別に、チェコの人形劇の歴史の展示もありました。見応え大アリです!チェコの操り人形は、素朴で不気味でやや暗くて、とても魅力的。なぜかわからないけど死神のような人形、呪いの人形?と疑うようなもの、魔女、道化師、河童みたいな水の精の人形が多い。観に来ていた子供が怖がっていた。劇場用の人形は大きくて人間の子供くらい。家庭用のはたいてい手の平サイズで、作り手の個性が出ていて同じ死神でもいろんな死神。家でこんなのを父ちゃんが演じてくれる夜、素敵な国だ。手垢と手作り劇場を覗いていた家族の目が、人形に染み付いているようでした。
原画とは別に、チェコの人形劇の歴史の展示もありました。見応え大アリです!チェコの操り人形は、素朴で不気味でやや暗くて、とても魅力的。なぜかわからないけど死神のような人形、呪いの人形?と疑うようなもの、魔女、道化師、河童みたいな水の精の人形が多い。観に来ていた子供が怖がっていた。劇場用の人形は大きくて人間の子供くらい。家庭用のはたいてい手の平サイズで、作り手の個性が出ていて同じ死神でもいろんな死神。家でこんなのを父ちゃんが演じてくれる夜、素敵な国だ。手垢と手作り劇場を覗いていた家族の目が、人形に染み付いているようでした。
横浜赤レンガ倉庫で『新・三銃士』の人形劇を観てきました。
子供より大人のお客さんが多かった。60分のうち人形劇40分、操演の方の人形にまつわるお話10分、再び人形劇10分。
人形たちが小さくてびっくりしました。あの小さなダルタニアンのちょっと伏し目がちな表情に、いつもきゅんとさせられていたんだな、すごいな。人形劇はテレビでやった第10話くらいまでのストーリーをなぞったものだったけど、自分たちがいま人形劇に出ているということを意識したセリフがあったりお客さんとの絡みがあったり、この場ならではの作りになっていました。最後に「今回、私は出番がありませんでしたが・・・」(『ラヂオの時間』のマルチン神父が浮かんだ)とコンスタンスやボナシューなど出番のなかったメインキャラも全員登場、みんなでエンディングテーマ『一人じゃない』を歌うフィナーレで大感動。人形って存在が愛おしい。そんなに距離は遠くなかったけど、双眼鏡を持って行ってよかったです。ディズニーランドのイッツ・ア・スモール・ワールドや、文明堂の人形が歌って躍るCMなど、人形が揃って真面目に歌っているのに弱い。
群馬県の大川美術館でやっている茂田井武『ton・paris』展を観てきました。
片道3時間以上の一人旅。
高崎駅で乗り換え、初めての両毛線。この辺りからぐんと旅気分になる。![tonparis1.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/59d413d86a4e31c08fd0f9fe4a87611f/1279874731?w=400&h=297)
高崎から約50分で桐生駅到着。美術館までは徒歩13分。すごく暑いけど知らない町は楽しい。途中で“幼稚園の裏道が近道です”という親切な看板を見つけ、裏道に入る。美術館は山の中にあるらしく、けっこう急なのぼり坂で汗だく。暑いし、歩いてる人はほとんどいない。
あったー!
![tonparis2.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/59d413d86a4e31c08fd0f9fe4a87611f/1279874742?w=400&h=297)
クツにドロはないけど、全身汗まみれ。お客さんは私一人でした。受付の女性の方がもの静かでご丁寧な方で、外の暑さとは別世界で「ああ、美術館に来たんだなぁ」と美術館気分が高まった。
だいたいの美術館は各部屋に監視員のような人がいるけど、ここは「自宅にいるようなゆったりした気分で」ということで、受付を過ぎると誰もいません。5階の受付からスタートして、廊下を通って、いろんな画家の絵に囲まれた小さな部屋を奥へ奥へ、下へ下へと一人で進んで行く。なんとなく怖い。「久しぶりに怖いなぁ」と思った。
片道3時間以上の一人旅。
高崎駅で乗り換え、初めての両毛線。この辺りからぐんと旅気分になる。
高崎から約50分で桐生駅到着。美術館までは徒歩13分。すごく暑いけど知らない町は楽しい。途中で“幼稚園の裏道が近道です”という親切な看板を見つけ、裏道に入る。美術館は山の中にあるらしく、けっこう急なのぼり坂で汗だく。暑いし、歩いてる人はほとんどいない。
あったー!
クツにドロはないけど、全身汗まみれ。お客さんは私一人でした。受付の女性の方がもの静かでご丁寧な方で、外の暑さとは別世界で「ああ、美術館に来たんだなぁ」と美術館気分が高まった。
だいたいの美術館は各部屋に監視員のような人がいるけど、ここは「自宅にいるようなゆったりした気分で」ということで、受付を過ぎると誰もいません。5階の受付からスタートして、廊下を通って、いろんな画家の絵に囲まれた小さな部屋を奥へ奥へ、下へ下へと一人で進んで行く。なんとなく怖い。「久しぶりに怖いなぁ」と思った。
『ton paris』は3階にあった。ほっとしました。
淡い色の水彩や色鉛筆で描かれた、夢の中みたいな絵。パリの喧噪を聞きながら、レストランでの仕事も終えて、夜、下宿で描いている姿を想像すると不思議な気分。異国の気分。夢みたいな幻みたいなぼんやりした気分。『ton paris』と関係ない、初公開という油彩もあって、それはそれでよかった。濃いのはやっぱりいいな〜と思った。
![tonparis4.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/59d413d86a4e31c08fd0f9fe4a87611f/1279874764?w=400&h=297)
最後に喫茶室で休憩。アイスクリーム350円。冷たくて、とってもおいしかったです。この喫茶室には、130年前のオーストリアのオルゴールや、(たしかドイツ製の)からくり人形劇場がありました。オルゴールは100円で買った専用のコインを入れると動く仕組み。からくり人形劇場は100円を入れると動く仕組み。どっちもやってみた。しーんとしていた喫茶室に響き渡る大きな音で、思っていた以上に大きな音でおもしろかった。特に人形劇場は、幕がぱっ!と開いて、3人の西洋の女の子がタカタカタカタカ激しく躍って、また突然幕がぱっ!と降りておもしろかった。まったく自信がないけど1分くらいかな?人形の背景が鏡張りになっているので、のぞいている私の顔が背景になるのがちょっと嫌だったけど。
淡い色の水彩や色鉛筆で描かれた、夢の中みたいな絵。パリの喧噪を聞きながら、レストランでの仕事も終えて、夜、下宿で描いている姿を想像すると不思議な気分。異国の気分。夢みたいな幻みたいなぼんやりした気分。『ton paris』と関係ない、初公開という油彩もあって、それはそれでよかった。濃いのはやっぱりいいな〜と思った。
最後に喫茶室で休憩。アイスクリーム350円。冷たくて、とってもおいしかったです。この喫茶室には、130年前のオーストリアのオルゴールや、(たしかドイツ製の)からくり人形劇場がありました。オルゴールは100円で買った専用のコインを入れると動く仕組み。からくり人形劇場は100円を入れると動く仕組み。どっちもやってみた。しーんとしていた喫茶室に響き渡る大きな音で、思っていた以上に大きな音でおもしろかった。特に人形劇場は、幕がぱっ!と開いて、3人の西洋の女の子がタカタカタカタカ激しく躍って、また突然幕がぱっ!と降りておもしろかった。まったく自信がないけど1分くらいかな?人形の背景が鏡張りになっているので、のぞいている私の顔が背景になるのがちょっと嫌だったけど。
来た順路を戻ってまた5階の受付に戻る。もう全然怖くない。
17時過ぎに桐生駅を出ました。
帰りの電車はいつの間にか寝てしまって、気づいたときには外は真っ暗、どこだろうと思ったらもう池袋。行ってよかったです。
17時過ぎに桐生駅を出ました。
帰りの電車はいつの間にか寝てしまって、気づいたときには外は真っ暗、どこだろうと思ったらもう池袋。行ってよかったです。
押せる「停まります」ボタンもちゃんとついていました。
手足が短いみたいでかわいい。
運転席にモニターがついていて、運転のシュミレーションができるゲームです。 一回100円。さすがに一人で乗る勇気はなし。
『時をかける少女』、大林監督のとアニメ版、続けて観ました。
アニメ版、ぶつかったり落ちてきたり、思わず「痛っ!」って言ってしまうようなシーンが多くて体が痛かった。踏切のところは血の気が引きました。些細な表情やセリフにじんとした。真琴と妹の美雪の声がよかった。学生時代を思い出して、投げたり駆け上がったり駆け下りたりしたくなった。
そういえば一番始めに実験室で、あのクルミみたいなものの上に肘をぶつけてしまうところ、肘の先に当たったからものすごく痛いんじゃないかと思った。(椅子に座ったまま振り返った拍子などに肘の先を背もたれにぶつけるとビビー!と痛みが走る、アレじゃないかと。)セリフで言うかと思ったけど言わなかったな。
大林監督のは、今更私が書くまでもないけどすごかった(アニメ版だって今更私が書くまでもないかもだけど…)。手作り感がある撮影方法、モノクロとカラーの使い分けや、下駄の音や温室や、苦しかったけど大好きです。
アニメ版、ぶつかったり落ちてきたり、思わず「痛っ!」って言ってしまうようなシーンが多くて体が痛かった。踏切のところは血の気が引きました。些細な表情やセリフにじんとした。真琴と妹の美雪の声がよかった。学生時代を思い出して、投げたり駆け上がったり駆け下りたりしたくなった。
そういえば一番始めに実験室で、あのクルミみたいなものの上に肘をぶつけてしまうところ、肘の先に当たったからものすごく痛いんじゃないかと思った。(椅子に座ったまま振り返った拍子などに肘の先を背もたれにぶつけるとビビー!と痛みが走る、アレじゃないかと。)セリフで言うかと思ったけど言わなかったな。
大林監督のは、今更私が書くまでもないけどすごかった(アニメ版だって今更私が書くまでもないかもだけど…)。手作り感がある撮影方法、モノクロとカラーの使い分けや、下駄の音や温室や、苦しかったけど大好きです。
いくつも続いたから、思わず戻って一個ずつ撮ってしまった。まだいっぱいあった。なんでかなー、くるっと、もうちょっと。
![mukigaosii.jpg](https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/59d413d86a4e31c08fd0f9fe4a87611f/1273814861?w=400&h=340)
文化村でやってるレンピッカ展へ行きました。
塗り込み込み込みで存在感たっぷりでおもしろかった。デフォルメされて手足がやけに太かったり、女性の体が平面的に構成されてロボット風だったり、強い絵。目玉が強烈。どこにいるのかわからないようなグラデの不思議な背景もけっこう好き。本人も強くて魅力的な女性だったんだろうなと思った。
ショップにボッシュ(ボッシュと思っていたけど、いま調べたらボスって言い方の方が主流らしい。ヒエロニムス・ボス)のトランプや奇妙な生き物の模型が売っていて欲しくなりました。部屋にポスターを貼ってるくせに最近あまりボスのことを考えていなくて、ごめんなさいという気持ちになりました。そしてこれからは、もし言う場面が来たらボスと言います。なかなかそんな場面はないと思うけど。
塗り込み込み込みで存在感たっぷりでおもしろかった。デフォルメされて手足がやけに太かったり、女性の体が平面的に構成されてロボット風だったり、強い絵。目玉が強烈。どこにいるのかわからないようなグラデの不思議な背景もけっこう好き。本人も強くて魅力的な女性だったんだろうなと思った。