か き か け く ん メ モ

先月、岩手県釜石市に一人旅しました。
漠然と東北に行きたいなとは思っていたのですが、どこに行こうか、観光なのかボランティア・ツアーなのか・・・など、はっきり決められず、行動に移せずにいました。そんな中、『レコード・コレクターズ4月号』で岩手出身の大瀧詠一が震災や釜石の三陸海岸のことに触れているのを読み、急に三陸海岸を見てみたいという気持ちが高まり、一泊二日で行くことにしました。
8:56 東京駅発　→　（東北新幹線はやぶさ）　→11:44 新花巻駅着
12:03 新花巻駅発　→　（JR釜石線）　→　13:32 釜石駅着

乗ろうとしていたはやぶさは全席指定だと乗る直前に気づき、焦って指定席を買いました。はやぶさとはやては全席指定。やまびこは自由席もあるらしい。東海道新幹線は乗り慣れているけど東北新幹線は初めて。さすが全席指定というだけあって最新で高級感があってテンションが上がります。まさか赤い新幹線に乗るとは！

あっという間に乗り換えの新花巻駅に到着。花巻もいろいろあるから見てみたいけど、今回は釜石なのでね。旅のお供はチビMarvin the Martian。ここから海の方へ海の方へ・・・













釜石に到着！
三陸鉄道リアス線釜石駅はまだ復旧しておらず、駅の中はジオラマのあるカフェに。『あまちゃん』みたいだなぁ〜。『あまちゃん』のポスターや三陸鉄道グッズなどで賑わっています。海沿いの大観音様、行けたら行ってみよう。













まずはおなかがすいていたので、駅前の魚市場サン・フィッシュ釜石でお昼ごはん。500円の海鮮丼おいしかった♪
ホテルのチェック・インまで時間があるので、街をぶらぶら。
駅前は思ったより整然としていてきれいで、本当にここが被災したのか言われなければわからないくらい。静岡とそう変わらないなぁ。と思いながら駅から歩くと、だんだんと空き地が目立つようになり、被災した建物もまだたくさん残っていました。中学の仲いい友だちの旦那さんのご実家が釜石で、おうちが流されてしまったらしい。詳しい場所は聞いていなかったけど、この中のどこか。どこなんだろう。今度聞いてみよう。

釜石ベイシティホテルにチェック・イン。2階まで浸水したそうですが、今はリニューアルしてぴかぴかで気持ちのよいホテル。あの日、1階のロビーには車や自販機などが転がってきたそうです・・・。ロビーにはそのときの写真が展示してありました。たいへんなことでした。
4階の鍵を渡されエレベーターを上がる。チーンと鳴ってドアが開いた瞬間に、目の前の床の上に、並んで座った女性の従業員の方たちがずらーっ。えっ！と思ってよく見ると、洗濯物を畳んだり何かお仕事中。階を間違えたかと戸惑っていると、「あ〜すみません！びっくりしたでしょう」とみなさんが笑って、部屋へ案内してくれました。ぽかぽか日の当たるエレベーター前で、楽しそうに並んで仕事してるっていいなぁ。こういうホテルに泊まるんだなぁと、ほっとした気持ちになり部屋に入りました。たぶん、平日でそれほど混んでなかったからあの場所でやってたのかな。お仕事、私もちょっと参加したいなぁ。





















荷物を置いてもう一度町をぶらぶら。
ここまで津波が来ましたよという印が、街の至る所に。





















あ、あの高台は・・・。テレビによく映る高台がありました。上ってみると、高台の上には桜の木がありちょうど満開でした。ネコがいました。
















夕方になってきたので、ジオラマで見た大観音様に行くのはやめてこのまま街を歩くことにしました。海の方に行って、橋を渉って、ぐるっと川沿いにまた駅の方まで戻って、ホテル近くの青葉公園商店街へ。静岡市の中心にも青葉公園があるなぁ。若者が集まる公園。（ちなみにタルトがおいしいキルフェボン本店は静岡の青葉公園にあります。私が高校生の頃は狭ーいお店でした。）青葉公園ていろんなところにあるのかもね。「KAMAISHIの箱AOBA」では、自由にインターネットができるそうです。本屋さんや輸入食材屋さんや雑貨屋さんなどいろいろなお店がありました。本屋さんに入ると、ラジオからよく聞く番組がちょうど流れていました。気づかなかったけど、さっき地震があったらしく地震情報も。壁には村上春樹の新作予約受付のポスターが貼ってありました。まだ買ってないので、もし置いてあったら買いたいなと思ったけど売り切れみたい。
















そのあとまた駅の方へ行って、せっかく来たし夜ごはんにまた海のものでももりもり食べたいと思ったのですが、遅いお昼に食べた海鮮丼でおなかが減らず・・・。けっこう歩いているんだけど。スーパーとコンビニで軽くつまむものを買ってホテルに戻りました。