JAグループの月刊誌『家の光』2月号に掲載の「家の光童話賞」の優秀賞受賞作品「ヘンテコおいもほり(作・にしの桃子さん)」のお話に絵を描かせていただきました。幼稚園の子どもたちがおいもほりをする、とてもかわいらしく微笑ましいほっこりするお話です。
今年も株式会社ツクイさんのカレンダーの絵を描かせていただきました。
2月の節分の絵の右下にいる小鬼は、童謡「まめまき」の
♪おには こっそり にげていく
のイメージです。
健やかに穏やかに過ごせる一年になりますように。
散歩に行ったら、近くの図書館の前に宮沢賢治の『農民芸術概論綱要』の序論の一節が彫られた石碑が立っていました。「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と彫られていました。そこで思い出すのが、サザンの「ピースとハイライト」という曲の歌詞で「希望の苗を植えていこうよ/地上に愛を育てようよ/未来に平和の花咲くまでは…憂鬱(Blue)/絵空事かな?お伽話かな?互いの幸せ願うことなど」という部分でした。
2月の節分の絵の右下にいる小鬼は、童謡「まめまき」の
♪おには こっそり にげていく
のイメージです。
健やかに穏やかに過ごせる一年になりますように。
散歩に行ったら、近くの図書館の前に宮沢賢治の『農民芸術概論綱要』の序論の一節が彫られた石碑が立っていました。「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と彫られていました。そこで思い出すのが、サザンの「ピースとハイライト」という曲の歌詞で「希望の苗を植えていこうよ/地上に愛を育てようよ/未来に平和の花咲くまでは…憂鬱(Blue)/絵空事かな?お伽話かな?互いの幸せ願うことなど」という部分でした。
『星空のスケート場』
女の子のぐらぐらしていた乳歯が抜けました。
下の前歯です。
それは山の中にあるおばあちゃんの家に泊まりに行った日の夕方のことでした。石油ストーブで干し芋を炙ってしゃぶっていたら抜けてしまったのです。おばあちゃんが、
「抜けただね。ねずみの歯ぁーと代えとくれぇーって言いながら、下の歯は空に上の歯は地面の方に向かって投げるとねずみみたいな丈夫な歯が生えてくるだよ」
と女の子に教えると、女の子はやりたがり、食べかけの干し芋はひとまずそこへ置いておばあちゃんと一緒に表へ出ました。そして教えてもらった通りに口ずさむと、手の中の乳歯を空へえいっ・・・
歯はきらりと光りながら見えなくなり、屋根の上の方から、
「チウ」
と何かの声がしました。女の子がびっくりしておばあちゃんと顔を見合わせると、
「ねずみが返事をしただね」
とおばあちゃんは笑いました。
夜になりました。外は真っ暗、星はきらきらです。女の子は、こんなに暗い中で前歯は今どこにあるんだろうと思いながら、窓の外を仰ぎ見ました。歯が抜けたところを舌で触りました。
すると・・・
夜空をつーっとねずみがスケートで滑っていくのが見えました。ちょうど天の川の辺りでした。ななほしてんとうも滑っています。へびの子と、どこかの田んぼで見たかかしくんは何か喋りながら滑っています。きつねさんは下駄スケートです。
釣りをしているペンギンさんが言いました。
「おや?乳歯が釣れたずら」
『ふーちゃんのおつかい』
夕暮れ時、お母さんが
「お豆腐とお麩を買ってきてくれる?」
とふーちゃんに言いました。
「はーい」
(そうだ、今日は風船で行っちゃおう)
ふーわふわふわ ふーわふわ。
おつかいからの帰り道、向こうの方からベルをチリンチリンと鳴らしながら
知らない龍のおじさんがやってきました。
肩にたんぽぽを乗せています。
すれ違いながらおじさんが
「ふーちゃんおつかいかい?気をつけてね」
と言いました。
ふーちゃんは名前を呼ばれてびっくりしましたが
にこっと笑ってうなずきました。
おじさんが肩に乗せているたんぽぽから綿毛がふわふわ飛んでいます。
ふーちゃんのあとを綿毛が1本着いてきて
ふーちゃんが家に帰るまで見守っていてくれました。
今年の6月のことですが、『医療的ケアと共に… 〜ひとりひとりの成長を願って〜』という市の冊子の挿絵を描かせていただきました。最近になって、表紙の絵も中の絵もちょっと描き足したくなってちょこちょこ描き足しました。