あとさき塾の特別講座でささめやゆきさんの講演を聞きに行った。すごくよくて何度かじーんとした。自分が死んだあとに誰かがいいって言ってくれたらいいんじゃないかと思うとか、書店の絵本売り場は人気作家のダレソレのとかばっかりでオレの本があまりなくて悲しい気持ちになるから行かないとか、飾り気のない小さめの声で話していて、あんなにすごい人でもそういうことを思うんだと急に親しみが湧き大好きになった。共感したり教えられることばかりで、紙の中だけがオレにとっての真実、だから妥協したくないし、まあ紙の外のことは原発とか考えなければならないことはあるんだけどたいていのことはどちらでもよくて、というようなお話もそうそうと頷かずにはいられなかった。いいのか悪いのか私もそういうところがある。なぜ描くのか、何を求めて描くのかの話も興味深かった。でも死んだあとに誰かが、の話は、少なくとも自分が納得できるものができないとそういうことは思えないから、そういう意味では私はまだそう思えるものはできてないなと思う。でも最近いい感じで頭の中は動いている気がします。と言ってもあまりあてにならないけど。仕事は夏にフレーベル館の『キンダーブック』の童謡のページの絵を描かせてもらえることになって、今描いています。すごくうれしい。あと小学館の『おひさま』の夏に出る号で、絵を描かせてもらえることになりました。すごくうれしい。ありがたい。いろんな仕事、商売が世の中にはあるなあと思いました。
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