[ねこのきょうだい]
 


あるひ、ねこのきょうだいがジャンプのれんしゅうをしていると、
ぴょんと飛び上がった拍子に、3びきのようふくから、ポケットがぴょんとはなれて
どこかへにげていってしまいました。
3びきは、あわててあとをおいかけました。
にいさんねこが言いました。
「あぁ、たいへん!あのポケットには、ぼくのたからものを入れてあるんだ。
 じこくひょうとか、きっぷとか、とけいとか・・・」
「わたしもよ。子馬のお人形とか、メロンあじのラムネとか、ハートのかたちのいしとか・・・」
「ぼくなんて、これから入れようとおもって、空けてとっておいたのに・・・あ!
 おにいちゃんのようふくには、ポケットがひとつのこってるね」
「これはね・・・じゃーん。かざりだよ。ただのこういう茶色のかざり。いりぐちもでぐちもないんだよ」

そのとき、ほしがすーっと通りかかって言いました。
「さっきポケットにげてたよ、みっつそろってひらひらくるくる、どっちへ行ったかって言うと、あのおおきーーーーー・・・・・」
そこまでは聞こえたのですが、そのまま飛んでいってしまったので、つづきは聞こえませんでした。
ほしを見ながらおとうとねこは、ぼくもおかあさんに、おにいちゃんみたいなかざりをつけてもらおうっと、とおもいました。

2014/04/12 12:52 | Comments(0) | 未選択

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