友達の出産話
butapot.jpg小学校時代の友達が初めての出産で、3ヶ月前に男の子を産んだので会いに行きました。
夏以来会ってなかったけど、玄関に入るなり「あれー髪切った?小人みたい!」と言われる。まあどっちかって言うとおおびとよりこびとだね。
出産話がすごくて大笑いしたので書きます。たいへんだったみたいでほんとは笑うことじゃないんだけど・・・(ごめん)

 「痛いって聞いてたけど想像を絶する痛さだったよ!こんな痛いことがこの世にあったのかーって。体全部を万力でぎゅう〜って挟まれてるみたいで、このままだと死ぬかもって思ったよ。私は自分を我慢強い人だと思ってたから、もし死に直面しても死にたくない!って粘るような気がしていたけど、けっこうあっさり死ぬかもって諦めちゃった。そんな自分に驚いたよ」
負けず嫌いでがんばり屋さんの友達にそこまで思わせるなんて。

赤ちゃんは頭の先は出かかっているんだけど、がんばってもなかなか出てこなかったそうです。そのうち先生が「これはもう出ないでしょう」と、自然分娩から急遽、帝王切開をすることに。分娩室から手術室へ移動してくださいと言われ、頭が出かかった状態で歩いて移動って。「えー!頭が出てるってわかるの?」って聞くと、「あまりに全身が痛くて、もうそこに意識がいかない」そうで、出てるのか出てないのかってそんなことより、早く全身の痛みから解放されたいとしか思えなかったそうです。
その出かかった状態で手術着に着替える。
「こんなときに着替えるくらいならもう裸でいいよ〜って思った」って。確かに!
(その前に、出産のときって服を着るんだ・・・そういえばドラマとかだと何か着てる気がする。7、8回手術したけどいつも裸だったから)
手術台に横になり麻酔が効くまでの間、力んでも最後まで出ないだろうから力まないようにと言われ、でももう出かかっているので出したくって我慢するのが辛かったそうです。辛そうだなあ・・・
麻酔が効いてきたら一気に痛みが引き「痛くないってなんて幸せなことだろう、薬バンザイ!」と思ったって。普通の状態でいられる幸せ。

おなかを12〜3cm切って、頭が出かかってる赤ちゃんをおなかの方へ引っ張り戻して、取り上げてもらったそうです。その瞬間おなかがフワッと軽くなり「あーこんな重いのを乗せてたのか」と。
産まれた赤ちゃんを見たら「さっきはあっさり諦めてごめん」と思えたって。

産まれて直後のビデオを見せてもらいました。
「あれ?頭の先がぽっこりしてるねぇ」と言うと「そうなんだよ!そこが出かかっていたところなんだよ!すごいよね〜」って。3ヶ月経った今では出かかっていた形跡はなんにも残っていないのにすごい。頭、柔らかいんだね。
「生まれたての赤ちゃんてみんな似てる」そうで、新生児室で自分の子供だと思ってしばらく眺めていた子が別の子だったって。「親子だから目に見えない神秘的な絆で結ばれてるとか、そんなのない!一緒に過ごしていくうちに、徐々に愛情が芽生えるんじゃないかなぁ」って。子供と言えども違う人間だしね。極端に言っちゃうと知らない人が一人来るっていうイメージ。
あまりに痛かったので「もう絶対したくない!」らしいけど、「でも3ヶ月経って、痛かった記憶がだんだん薄れてきてるんだよね〜」って。そうしてまた産むのかもしれない。うまくできてるなあ。忘れられる幸せ。忘れてしまう不幸せ?

なにはともあれ産まれてよかったね。七福神にいそうな、ご利益がありそうな、拝みたくなるようなにっこりふくふく顔のかわいい赤ちゃん。こんなに笑顔の似合う赤ちゃんを見たことがないくらいずーっと笑っていました。ふくふく。大好きな『いやだいやだの絵本』の4巻セットなどをプレゼントしました。
友達に「赤ちゃんは鼻毛が生えてないんだよ」と言われて覗くと、本当につるつるでした。だんだん生えてくるらしい。眉毛もだんだん濃くなってくるらしい。おなかの中にいるときは必要ないけど、外界に出ると排除しなければならないものがたくさんあるってことなのかな。「脇もなんだかぽつぽつしてきて、もう脇毛が生えるのかー男の子は早いなーと思ったら埃だった」って。それはさすがに早いでしょう。看護婦さんに言われた男の子ならではの注意点などがあったり、知らないことがいろいろでおもしろかったです。二人で、赤ちゃんの体をいろいろ観察していたらくしゃみをしました。ごめんね。

そう言えば、また別の幼なじみは助産婦さんも呼ばないで自分で家で産みました。「リラックスできてなんかよかったよー」って。すごいな〜

2009/11/19 03:27 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択

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